takashisugiuchi’s diary

演技メソッド、撮影現場での実践方法などの記事を書いているブログです。

演出が入ると演技が「固く」なる人

演出家や監督から

演出が入ると、急にぎこちなくなって

しまったりするタイプの人がいます。

 

このタイプの人は

演出が入れば入るほど

どんどん演技のパフォーマンスが

下がってきます。

 

なぜでしょうか?

 

こういうタイプの人は

真面目で、一生懸命頑張る人に

多いです。

 

どちらかというと

いい加減、ちゃらんぽらんと

言われる人には少ないです。

 

頑張れば頑張るほど

どんどん悪循環になっていく…。

 

どうして

そうなってしまうのかと言うと

 

その人の頭の中で

演出を受けたときに

 

「〜せねばならない」

「〜してはいけない」と

いうメッセージとして

演出家や監督の言葉を

受け取ってしまいます。

 

これが

大きな原因です。

 

「〜せねばならない」

「〜してはいけない」の思考だと

自分で自分を縛り付けてしまい

 

とても不自由な状態です。

 

その結果

「固い」と言われる演技になります。

 

では

自由にイキイキと演技をするためには

その逆の思考で「〜する」と自分で

決断をすれば良いです。

 

監督に

「ここのセリフで笑ってほしい」と

言われたとしても

 

自分の意思で

「ここのセリフで笑う!!」と

決めることです。

 

極端なことを言ってしまえば

例え監督が「笑って欲しい」と

言ったからって、

 

怒っても良いし、

泣いても良い、

極論ですが

イヤだ、と突っぱねて

帰るという選択も出来ます。

 

あくまでも監督に反抗しろ!

というのを

 

お勧めしているわけではなく

 

たくさんの選択肢が

ある中で自分で「笑う」という

選択をすることで

「自由さ」を感じる訳です。

 

演出を受けた時点で

「その選択肢しかない!!」と

思ってしまうと

「不自由」になります。

 

結果的に「笑う」演技をしたとして

 

たくさんの選択肢の中から

自分で選んで「笑った」のと

 

その選択しかないと思ってしまって

「笑った」のでは

 

パフォーマンスは

雲泥の差です。

 

まずは

普段から

「〜せねばならない」

「〜してはいけない」

と必要以上に思っていないか

振り返ってみると良いと思います。

 

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