takashisugiuchi’s diary

演技メソッド、撮影現場での実践方法などの記事を書いているブログです。

6回クラス内容⑤

6回クラスの5日目、6日目は 実際の台本を使ってのシーンスタディになります。 今まで習得したテクニックを使って 台本分析から、実践していきます。 実践していく中で 各個人の演技のクセが出てくることが よくあります。 説明的に演じてしまったり、 顔や身…

6回クラス内容④

クラス内容4日目は イヴァナ・チャバックのテクニックを もとにした「役と自分を繋げるテクニック」 の説明になります。 このテクニックを 使いこなす為にも クラス3日目の「台本分析」が しっかりと理解して、自分で分析出来る ようになる、ということが 重…

6回クラス内容③⑵

前回の続きです。 「目的」を導き出す為のコツとして 重要になってくるのが 「提案された状況」=「設定」 というやつです。 自分が演じるキャラクターが 今どういう状況に置かれているかというのを 細かく理解することが必要です。 人間は 周りの環境に影響…

6回クラス内容③⑴

今日は3日目に 取り組む台本分析です。 台本分析をしていく上で 一番重要、根幹になってくるのが 「目的」です。 物語全体を通して 自分が演じるキャラクターが 手に入れたいと思っているものを 「全体の目的」と言います。 この「全体の目的」は 根源的な欲…

6回クラス内容②

今日は 主に2日目のクラス内容で 扱うベラレーヌ・システムです。 このテクニックは 俳優の近藤芳正さんのWSで 習いました。 ただ ボクが今まで習ってきた 他のテクニックも混ざっているので 純粋なベラレーヌ・システムではなく かなりアレンジが入っていま…

6回クラス内容①

今回から 数回に分けて STスタジオで開催している 6回セットクラスの内容をご紹介したいと 思います。 まず 1日目の内容ですが メインとなるのは 「セリフを聞く、伝える」ということを どうやったら出来るようになるか、 ということです。 演技しているとき…

「役と繋がる」

先日 日本アクティングコーチ協会の 勉強会で 「役と自分自身を繋げる」 ということを学ばせていただきました。 もちろん重要なこと、 という認識はあったのですが どちらかというと 「相手をどうするか」という方ばかりで 改めて、片手間落ちだったな、と …

目標

最近 クラスメンバーに ある方法を使って 目標を設定して もらっています。 ただ 頭で考えた目標ではなく 自分の全身が 「欲しい」「なりたい!」 と思っているものを 具体的に見つけられるかが ポイントです。 ちょっと ポイントがずれて しまった人もいま…

恐怖心②

前回の続きです。 恐怖心を上手に コントロール出来れば 本番のときに 良いパフォーマンスが 出せるはずです。 その方法ですが いくつかあるらしいですが その中のひとつが 「相手をバカにする」 ことだそうです。 もちろん 直接言え、という ことではありま…

恐怖心

またまた 久しぶりになりました。 心機一転 暑い中クラスを 開催しています。 最近 よく考えていることが オーディションや現場で 俳優は恐怖心をよく感じると 思うのですが、 それを上手に コントロール出来る 方法はないかな、と それが出来れば パフォー…

キャラクターの力

最近クラスで キャラクタライズを使って 役を演じる機会を増やしています。 自分自身とは 考え方、振る舞いなどが 大きく違う役をやるときに 使用するテクニックです。 テクニックを身につけることも とても大事なのですが それ以上に キャラクターの力を借…

役を生きる、演じる。

久しぶりの投稿に なってしまいました。 最近クラスでシーンを 演じてもらっていて 感じることは そのシーンの中の ストーリーの当事者にならずに 傍観者に なってしまっているケースが あるな、と感じています。 シーンの中で 恋人に振られて 悲しみに打ち…

どのテクニックを使うか、使えるか

今まで 偉大な演技指導の方々が 様々なテクニック、メソッドを 開発、考案してきました。 もちろん 全部を知っている訳では ありませんが どのテクニック、メソッドも 素晴らしいものだと思います。 ボクが学んできた テクニック、メソッドもクラスの中で 積…

改めて「今に居る」

何度か同じような 内容を書いてきたかも しれませんが 改めて 演じている間中 「今に居る」ことが 重要だと日々感じます。 そこが まず出来ていないと どんなにリアルに セリフを言えても 怒ったり、泣いたり 感情を爆発しても 全て水の泡に なってしまいま…

新エクササイズ

最近クラスで 面白いエクササイズを やっています。 自分が苦手な人、 嫌いな人になってみて 演じてもらいます。 そうすると 不思議なことが 起こります。 演じた人への 嫌い、苦手な度合いが 大きければ大きいほど みんな イキイキと 演じています。 終わっ…

言い訳する。

これは演技力だけに 関することではないのですが 演技が一気に上達する為に ポイントとなる場面があります。 まず 基礎的なことの反復練習や キチンとした知識、理論を 学びます。 そうして学んでいくうちに 必ず、不快感を感じたり 拒絶したくなることが出…

ベラレーヌシステム

先日のクラスで 面白い気づきがありました。 クラスでシーンを 演じているときに その人が凄く存在感が あっていい!! と思ったのです。 気になったので シーンが終わって 理由を聞いてみたら レセプションを 入れまくっていたそうです。 レセプションとは …

客観的な視点

カメラの前や 舞台の上で演じるときに キャラクターとして 目の前の出来事に 夢中になるのは とても大切な ことですが それとは別に 役者として 演じている最中も 客観的に自分自身や相手役 もっと言えば カメラの位置や 自分の立ち位置なども 冷静に把握し…

潜在的な「目的」

シーンを演じるときに 「目的」というものを決めます。 「目的」は シーンを演じる上での指針になる とても重要な項目です。 その「目的」 を決めるときに その時点で 役が頭では 気づいていないけれど 潜在的に求めていることが あります。 口では 「キライ…

感情を表現する。

新しい年になりました。 今年も お芝居、特に 演技についての内容を 書いて行きたいと思います。 年末年始 たくさんの特番や 人気の高かったドラマなどの 再放送をしていました。 その中のドラマを いくつか観たりしながら 年末年始を過ごしていました。 も…

「覚悟」する、「受け入れる」

今年 最後のクラスが 終わりました。 一年を通して 色々な気づき、学びが 講師という立場からも たくさんありました。 その中でも 何はなくとも やっぱり これだな、というのが あります。 一言で言うと 「覚悟」が あるか、ないかです。 いくら 芝居が上手…

身体を使った行動

先日クラスで シーンを演じて もらっていたときに 途中で 一度身体を使って 相手に働きかけて もらう、という エクササイズを やってもらいました。 その後 もう一度 同じシーンを 演じてもらったのですが その前に 演じたものに比べ 明らかに芝居がダイナミ…

意識化

役者の仕事で 特徴的なのが 同じ芝居を 何度も繰り返さないと いけないということです。 映像ならば カメラのアングルが変わるたびに 舞台ならば 稽古の段階から もちろん本番でも。 ある意味 とても不自然なことを さも 自然にやっているように その出来事…

モノマネ効果

役者を やっていく中で 自分が苦手な行動や感情表現を する役を演じることがあります。 そんなときに ただ闇雲に練習を するよりも 効果的な練習方法として その行動や感情表現が 得意な誰かモデルを探してみて その人の真似を してみると良いと思います。 …

「あるある」が役を魅力的にする

シーンを演じていて そのシーンを もっと良くしたい、 もっと面白くしたい! と思ったときに どうすればいいんだろう? と 悩むことが 役者には あると思います。 その方法は たくさんあると 思うのですが その中の アイデアのひとつとして 「障害」を 細か…

インプロ

最近 クラスでインプロの エクササイズを取り入れています。 ボク自身も 昔、少しだけ 習ったことがあります。 当時は 何をどうすれば いいのか さっぱり わからず 苦戦したのを 覚えています。 先日 クラスでやってみて よくわかりました。 インプロも 台本…

自分の外側で考える

演じているときに セリフとセリフの間 もしくはセリフの途中でも インナーモノローグと言われる 心の中のセリフがあります。 セリフ「好きです!!」 (「うわぁ〜、言っちゃったよオレ」) などのようなものです。 普段の生活でも 誰もが 心の中で会話をして…

役を理解するには

役を理解する為には 自分自身のことも よく理解していることが 重要になってきます。 例えば 殺人を犯すような役を 演じるときに 自分の中の 殺意、嫉妬心、恨み、などの 負の感情があるということに 自覚的になっていないと 台本を読んでも 役の心情が理解…

カメラを意識してはいけない?

先日のクラスで シーンを演じているときに カメラを意識した上で 演じるあるテクニックを 使ってもらいました。 今まで その役者さんは カメラを存在しないもの として演じていたそうです。 が そのテクニックを使って 演じてもらったところ パフォーマンス…

個性と自己満足

昨日は 個性を活かす指導が 大事だとお話しました。 ただし 自分の個性に こだわり過ぎるあまり 現場で 作品を作ることに フォーカスをあてるのではなく 自己表現に フォーカスが 合っている役者が たまにいます。 自分が出るシーンを より面白く、ドラマチ…